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【SE視点で解説】会社にバレる?情報漏洩は?初心者が絶対知っておくべき「AIの安全装置」の話

こんにちは、52歳の現役SE、マーコットです。

前回までは、AIの活用マインドや選び方を中心にお話ししてきましたが、今回は少し毛色の違う、「怖いけれど、絶対に知っておくべき話」をします。

皆さんは、こんな不安を持っていませんか?

  • 「会社のパソコンでこっそりAIを使ったらバレる?」
  • 「ここに入力した悩みや秘密は、外に漏れてしまうの?」

実はこれ、私たちシステムエンジニア(SE)が最も神経を使うポイントです。

AIは便利な「魔法の杖」ですが、使い方を間違えると、自分や会社を危険にさらす「爆弾」にもなり得ます。

今回は、初心者が自分の身を守るために最低限知っておくべき「AIの安全装置(セキュリティ)」について、専門用語を使わずに解説します。

虹野ネオン

ねえねえ!昨日の会議の議事録、ChatGPTに作らせたら一瞬で終わったよ! 「株式会社〇〇の佐藤部長の発言」とか、固有名詞もバッチリ入れておいた!楽勝〜♪

海野しずく

ネオン、ちょっと待って。 そのChatGPT、「学習しない設定」にしてある? もし無料版の標準設定のままなら、その会議内容、AIを通じて外部に漏れる可能性があるわよ。

目次

疑問1:会社のPCでAIを使うとバレるのか?

結論から言います。

ほぼ100%バレます。

会社のパソコンや社内Wi-Fiを使っている場合、「AIを使っている事実」そのものは、確実に会社に把握されていると思ってください。

👮‍♂️ 理由:アクセスログが残るから

会社のシステム管理者は、以下の情報をすべて「ログ(履歴)」として管理しています。

  • 誰が
  • いつ
  • どのサイトに
  • どれくらい接続したか

会話の中身まで見られることは(一般的な環境では)少ないですが、「勤務中に『ChatGPT』や『Gemini』に長時間アクセスしていた」という事実は、動かぬ証拠として残ります。

【SEからのアドバイス】
会社が公式に許可していない場合、業務PCでのAI利用は避けるのが原則です。
「個人の回線(テザリング)に繋げばバレないでしょ?」と思うかもしれませんが、それはセキュリティの防御壁を勝手に外す重大な違反行為です。絶対にやめましょう。

どうしても業務のヒントを得るために使いたいなら……

  1. 会社のPCは使わない
  2. 「自分のスマホ」を使い、「自分の回線」でアクセスする

つまり、「会社支給の機械には一切触れず、完全に個人の持ち物だけで完結させる」

これが、唯一にして鉄壁の安全策です。

疑問2:入力した情報は漏洩するのか?

結論から言うと、仕組み上、ゼロではありません。

無料版のChatGPTやGeminiは、初期設定のままだと、入力内容が「AIを賢くするための学習データ」として使われます。

つまり、

「株式会社〇〇の未発表プロジェクトについて…」

と入力すると、その情報がAIの内部データに取り込まれ、別の誰かの質問に対して、AIがその情報をポロリと漏らしてしまうリスクが否定できないのです。

今すぐできる「安全装置」のかけ方

では、どうすればいいのか?

誰でもできる「2つの防御策」をお教えします。

🛡️ 対策1:ChatGPTの「学習」をオフにする

ChatGPTには、こちらの会話を学習に使わせない設定があります。

【設定手順(スマホアプリ版)】

  1. 左上の「二本線(メニュー)」をタップ
  2. 一番下の「自分のアイコン(名前)」をタップ
  3. 「データコントロール」をタップ
  4. 「すべてのユーザー向けにモデルを改善する」という項目をオフにする

これだけで、あなたの会話はAIの学習材料に使われなくなります。

🛡️ 対策2:固有名詞を「伏せ字」にする(マスキング)

これが最強かつ確実なアナログ対策です。AIに質問する時は、具体的な名前を隠します。

【例:取引先へのメール作成】

❌ NG

「A社の鈴木さんへ送る謝罪メールを書いて」

⭕ OK

「取引先の担当者へ送る謝罪メールを書いて」

【例:新商品のコピー作成】

❌ NG

「来月の新商品『ミラクル掃除機』のキャッチコピー」

⭕ OK

「来月発売する『革新的な家電』のキャッチコピー」

誰の話か分からなければ、万が一漏れても被害は出ません。

これを専門用語で「匿名化(マスキング)」と言います。


チェックリスト:これ入力してOK?NG?

迷った時は、この表を基準に判断してください。

入力内容判定理由
今日の天気・一般的なレシピ◎ OK誰に見られても困らない「公開情報」なので安心です。
上司への挨拶メール案◯ OK固有名詞(名前や社名)さえ出さなければ活用できます。
自分の住所・電話番号✕ NG大切な個人情報です。トラブル防止のため、入力は控えましょう。
会社のID・パスワード✕ NG会社の「鍵」にあたる重要情報です。AIにも教えないでください。
未発表の売上データ✕ NG社外秘の情報です。万が一の漏洩を防ぐため、扱わないのが安全です。

道具を信じすぎないのが「プロ」

AIは非常に便利ですが、あくまで「ネットの向こうにあるサービス」です。 入力していいか迷った時は、ぜひこう自分に問いかけてみてください。

「これは、駅前で通りすがりの人に見せても大丈夫か?」

少し極端な例えかもしれませんが、このくらいの意識を持っておけば、大きなトラブルに巻き込まれることはありません。

  1. 会社PCでは使わない(使用許可がでていない場合)
  2. 固有名詞は伏せ字にする

この2つの安全装置をかけた上で、AIを「最強の味方」として賢く使い倒していきましょう!

✅ この記事のまとめ
  • 会社PCでAIを使うと、アクセス履歴でバレる可能性大。
  • 初期設定では、会話内容が学習に使われるリスクがある。
  • ChatGPTは設定で「学習オフ」にできる。
  • 最強の防御策は、名前を隠す「伏せ字(マスキング)」入力!
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この記事を書いた人

マーコットのアバター マーコット 52歳SE|AI水先案内人

52歳の現役システムエンジニア。
「定年まであと少し…」という安住の選択を捨て、AIの可能性に向き合っています。

30年のIT経験から、はっきり言えることがあります。
AIは若者だけのものではありません。40代・50代の「経験値」こそが、最大の強みになります。

専門用語はできるだけ使わず、セキュリティにも配慮。
知識ゼロから始める“大人のAI活用”を、同じ目線で丁寧にナビゲートします。

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